お湯の水割り

思ったときに思っただけ書く場所です

スパイガジェット使いのかなしみ、その衝撃と余波。

https://x.com/SplatoonJP/status/1729424896378425516?s=20

 

ウルトラチャクチが実装される。

 

2023年12月から。

 

 

 

  • スパイガジェット使いの感想

「ええ……」と声が出た。

スプラトゥーン2で最も愛用していたスペシャルウェポン「スーパーチャクチ」が、

3発売から1年と3か月の時を経てついに改造仕様で実装される。

PVに移っていなかった新スペシャルの公開、

2とは違う演出と性能を持ちつつ、

あのスーパージャンプからの着地をやってくれる。

そう、スーパーチャクチのあれが……

 

 

 

なんでいま?

 

 

 

  • サメライドにとっての「スーパーチャクチ」

サメライド。

スプラトゥーン3で初登場したスペシャルウェポン。

最初にサメライドを持っていたのは

スパイガジェット、プロモデラーMG、クアッドホッパーブラック。

その場でサメのフロートに乗り込み、

一定の距離を進んだ後爆発して周囲に攻撃する。

もうこれだけでわかる。

 

「チャクチ枠」か……

 

スーパーチャクチもそうだった。

インファイトで反撃に使おうとすると死ぬ感じとか、

一気に周辺を塗ってその演出でちょっと周りが見づらいとか。

でもスーパーチャクチとは違う。

ボムが消せないこととか、

スーパージャンプで使えないこととか。

これは最後まで付きまとうのでここでは言わないが。

そういう話をするとながくなっちゃうから。

 

でもそういう「〇〇枠」という考え方自体はどのスペシャルにもあったはず。

スプラトゥーン3自体が1を強く意識していて、

リメイク、あるいは続投するものが多い中で、

あるいは1から2へ続いてくる中で、

個性を出すことを考えていくと

結果としてそれぞれユニークな要素を持つようになっていくから、

そういう風になるはずよね。

構築の分解と再構成。

そういう感覚で見たときに、サメライドは「チャクチ枠」って感じがしていた。

 

 

  • サメライドがもつ要素の分解

サメライドの特徴をざっくりピックアップするとこうなる。

 

  1. 発動後、一定時間後に無敵になる
  2. 無敵状態で正面に突進する
  3. 突進には当たり判定があり、轢くことで攻撃ができる
  4. 到着後、その止まった場所で爆発する
  5. 爆発は近距離爆風と遠距離爆風がある
  6. 爆発とともに周辺を塗る
  7. 爆発後は一定時間の硬直がある

 

この性能を、サメライド登場時点までのスペシャルと比較してみると、

1,5,6、7はまんまスーパーチャクチがもっていた要素であるといえる。

 

2や3に関しては例えばダイオウイカや、

その要素を引き継いだイカスフィアなんかが当てはまる。

 

4はまあスーパーチャクチともいえるし、サメライドともいえる。

範囲を塗る性能としてはボムピッチャやバブルランチャーも近いかも。

 

こういう見方をしていくと、スーパーチャクチに似た要素をたくさん持っていることがわかる。

そうなればやはりサメライドは「チャクチ枠」……

そこにスフィアやダイオウイカの要素を追加して、

スーパーチャクチで言われてた「飛び込めればいいのに」みたいな性能に変化した感じ。

代わりになのか、ボムは消さないし、対物性能は弱い。

 

 

  • ライバルの登場

上記のごとく分解していった中でサメライドにはいろいろな課題があった。

ボムが消せないのでボムころで死んでしまうとか。

前隙が大きすぎて発動しても死んでしまうとか。

後隙が大きすぎて発動後に死んでしまうとか。

そのせいで塗っても塗り替えされちゃうとか。

段差に吸われてダメージが通らないとか

空中で発動すると無敵時間が遠くなるとか。

 

特にボム消し性能なんかについてやはりチャクチ枠である以上、

どうしてもチャクチと比べられてしまう。

それでもチャクチはないのだから頑張るしかない。

 

そんなことを思っている矢先にライバルが登場する。

まずは突進系ライバルの「テイオウイカ」。

まんまダイオウイカのリメイクで、

「無敵で突進する」「サメよりも前隙が短い」「自分で移動ができる」

などのサメライドのお株を奪うような性能で登場する。

 

さらには「デコイチラシ」。

これは全く違う感じもするが、

「広範囲に塗りを展開する」という点が

特に終盤のナワバリバトルでの性能をかすませてしまうライバルになった。

 

これらの登場により、

「発動の持続時間の少なさ」

「自由度の少なさ」

「影響範囲の狭さ」

「段差への弱さ」

が浮き彫りになってくるようになる。

 

アップデートで塗り範囲が強化され、

世間ではギアパワーを組み合わせて

ひたすらサメライドを回す「インフィニティシャーク」なる立ち回りも出るようになってきた。

個人的には好きではないが。

 

 

  • それでもサメライドは弱い

しかし、どれだけ工夫しても弱い

これはスパイガジェットとしてサメライドを1年3か月使ってきた自分から見ても断言できる。

 

弱い。

「刺されば強い」とかじゃない。

 

莫大な前隙と後隙、段差への弱さ。

地形の小さな段差や起伏で無効化される判定の弱さ。

微妙に遅い移動速度。

まっすぐにしか進めない選択肢の無さ。

名乗り口上のような予告線。

空中での発動できなさ。

とにかく地上にへばりつき、

敵のいないところで発動して、敵のいないところで爆発しないと機能しない。

敵を倒すための工夫に対してリターンが釣り合わない。

「相手に接近する」というリスクに対するリターンが見合っていなかった。

 

せめて段差にもっと強く、

硬直を短く、

ボムが消せて、

空中でも使えれば。

もっとチャクチでできたこともできるようになれば。

そうだったらいいのに。

ずっとそういうことを考えてきていた……

 

 

 

  • そして現れた「回答」

 

https://x.com/SplatoonJP/status/1729424896378425516?s=20

 

ウルトラチャクチが実装される。

 

 

 

 

 

  • サメライドは未来が絶たれた

 

「ウルトラチャクチ」が追加される。

「スーパーチャクチ」の改造版として。

それが意味することは、「チャクチ枠」がなくなるということ。

 

だってチャクチあるからね。

 

それはつまり、

「サメライド」がスーパーチャクチみたいな性能を持つ未来 が

ほとんどなくなったということ。

 

だってチャクチあるからね。

 

いままでは

「チャクチがないんだから、チャクチ枠としてチャクチみたいな性能が欲しい」って言って、

それを期待していたユーザーも多かった。

僕自身もそうだった。

でももうその未来はない。

 

 

だってチャクチあるからね。

 

 

……なんで?

 

 

  • 僕がショックだったこと

僕はこの発表で、うれしいとか驚きよりも何よりも先に、

ショックだ、という気持ちが来た。

 

なぜか?

そりゃあ、裏切られたように感じたからだよな。

 

まず上に書いた通り、

この武器はチャクチ枠だと思ってた。

もともとチャクチがもってた武器についていることとか、

クソデカ前隙→爆風→後隙を駆られるリスクがあるみたいな性能

アプデで塗り範囲が広がったことも含め。

この武器はチャクチっぽいと思ってたわけ。

「だから」、なんとか工夫しようとして使ってたんだよな。

チャクチっぽいと思ってたのはユーザー側の認識だけだっただけってわけなんだけどさ。

 

そういう認識の意味で言えば、

もともとスペシャルウェポンについては

「2からは一部のスペシャルウェポンが続投」

「1からは性能が変わった形で復活」

という触れ込みがあったことも踏まえて、

なんとなく「2から性能が変わった形で新規参入」はないような気がしてたんだよな。

 

ヒーローモードに着地があるなら、ゲーム内にそういう機能、仕様、性能自体はあったのに、

それをそのまま適用しないってことは目的があるんだろうと思っていたのもあったしな。

 

 

「チャクチがないならサメライド」

「そういうことなら何とか工夫しよう」

とおもって1年以上使い続けてきたんだよな。

弱い弱いと思いながら。

 

 

そうおもっていて、

いよいよ次のシーズン、新しいアップデートで強化されてほしいな、

いい加減弱すぎるから仕様変更するくらいの気持ちで強くしてほしいな

・ボムが消せたり

・段差に強かったり

・空中でも使いやすかったり

・前か後の硬直が短い

そういうスペシャルにならないかな

って思ってたら、

 

それらをほとんどすべて持っている、

サメライドではない

チャクチの正当進化が出てきた。

 

 

 

 

えっ?

僕たちがサメライドを工夫して使っていた理由の一つ、

「チャクチがないなら」

が無くなった。

 

そして今の性能では、選んで使う必要がほとんどなくなっている。

 

 

  • これからさき必ずよぎる「チャクチなら」

もちろんサメライドには塗り性能がある。

無敵でまっすぐ突っ込む性能がある。

でも、サメライドを持っている、特にスパイガジェットという武器が思うのは、

やっぱり「チャクチの性能」が欲しい。

チャクチがなかったから、塗りのあと隙を工夫してごまかし、

チャクチがなかったから、サメサイドで倒せるように努め、

チャクチがなかったから、スーパージャンプはしっかり検討してきたのに、

なんでチャクチがあるのに、チャクチじゃないんだ?

と思わざるを得なくなる。

 

 

これからサメライドがどれだけ強化されても

「スーパーチャクチやウルトラチャクチと同じ性能」にはならない

差別性がなくなるからだ。

そうなってしまったからこそ、

どれだけサメライドの性能が変わっても、

やっぱり「ウルトラチャクチの存在」が過らざるを得なくなる。

 

それもまた、悲しい。

今回のアップデートで、サメライドの無敵時間は短くなる。

前隙が長めなチャクチに対して、

サメライドは前隙が短いことにしたのだろう。

おそらくサメライドにとっては今までのアップデートの中でもトップクラスにうれしい強化のはず。

 

なのにそれが純粋に喜べない。

これから先チャクチにはならない

特に個人的には、スーパーチャクチからの発動ができるようになる可能性がほとんどなくなったことがつらい。

スプラトゥーンというシューターゲームにおけるユニークな要素の一つだと思っている「試合中の味方への高速移動」を、

ただの移動手段だけでなく、

攻撃手段に転換できる唯一無二の特性がスーパーチャクチにはあり、

対物特攻性能も含めてオンリーワンの性能が常に備わっていた。

 

でもその可能性はほとんどない。

その機能は「ウルトラチャクチ」についちゃったから。

 

これからずっとウルトラチャクチの影を見ながらサメライドを使わなければならない。

それが嫌。

というか、むなしい。

 

 

一番感じるのは、

「今までサメライドで頑張ってきたのは何だったんだ」

という気持ちだ。

 

サメライドが全く使えないわけじゃないのはわかっている。

でもそう思えるのは、

それだけ長く何とか使えるようになろうと使い続けてきたからで。

そこには「そういう種類のスペシャルなんだ」という解釈があったのも事実で。

そのアイデンティティとモチベーションが両方ともなくなってしまうと、

本当に、本当になにもない。

 

 

 

  • 余談:サーモンランでも肩身が狭い

あと、地味にサーモンランのアップデートに以下の二つが追加されている。

 

  1. 遠距離を攻撃できるスペシャルが必ず配布されるようになる
  2. テイオウイカとウルトラチャクチが追加される

 

こうなってくると、

近距離枠だったサメライドの抽選確率が下がってくる。

そしてサメライド自身、準備中にシャケに殴られて軌道がずれたり、

段差で爆風が通らないのは据え置きなので、

それと比べたテイオウやチャクチのパフォーマンスに追いつけるのかが半ば怪しい。

(いまでもちょっと使うのが難しい側のスペシャルだと思う)

 

 

 

  • チャクチが来たことはうれしい

ちなみに、僕はチャクチが好きだ。

ウルトラチャクチが来たこと自体は単純にうれしい。

先の通り、

特にスーパージャンプが戦術に織り込める点が特異的なアドバンテージだと思っていて、

このゲームの要素をふんだんに生かした面白いスペシャルだと思っている。

そのうえでこぶしの爆風による攻撃の持続性、

こぶしによる段差上や角への対処もあり、

一方で前隙は長めなど、

強みをよくして弱みを露骨にした良いデザインだと思っている。

 

 

そういう調整はできるのに、

なんでこういうことをするの?

と思っているから悲しいわけだ。

 

 

 

  • それでも使うしかないサメライド

サメライド、かなしいね。

僕はとにかく今回のアップデートが悲しい。

システムの改善や要素の追加自体は何なら今まででもかなりいいと思っている。

サメライドの上方修正もとても良い。

下方修正が一個もなかったのはよくわからないが……

 

 

とにかくその、

今のタイミングでのウルトラチャクチの追加が、何よりもショックだ。

 

 

 

でも使うしかない。

スパイガジェットのスペシャルウェポンは

サメライドなのだから。

 

 

ウルトラチャクチなら、と何度思ったとしても。

せめてハイドラントカスタムにウルトラチャクチが付くことを祈ろう。

 

 

<さようなら>

 

オリジナルポケモンを考えよう①

スカーレットバイオレット、楽しい~

ちょうどトリックマジックが終わって、藍の円盤の配信日も決まって、モチベーションが沸いている。

特殊大会は公式からたくさん開いて貰えるとモチベになるので是非続けて貰いたい、ただしテラピース集めはまだまだ緩和して欲しい。


サンムーンからは新規ポケモンだけでなく、既存ポケモンに眼を向けた新しいアプローチも続いていて、今作はパラドックスポケモンや収斂進進化のしくみも増えて、ポケモントレーナーなら誰もがやるだろう想像がより刺激されています。

だから僕も記録しておこう。

せっかく繰り広げた想像も、表になければ妄想でしかない。

いつか未来の僕が絵を描こうと思ったらその材料としてここにおいておこう。


アンゴーカ

アーカイブポケモン
エスパー・いわ


アンノーン(たんどくのすがた)
→アンゴーカ(あんごうのすがた、かいどくのすがた)


【図鑑説明】

アンノーンが集合し、ひとつの個体となった。
 そこに刻まれた言葉はまだ不明なままだ。』

『アンゴーカが持つ古代の記録を読んだ者には
 大きな災いが降りかかるといわれている。』


【固有な要素】

とくせい:あんごうかいどく
通常時は「あんごうのすがた」で場に出る。
「あんごうのすがた」の時は状態異常にならず、攻撃を受けるときはタイプ相性を無視してダメージ計算する。
攻撃を受けたターンの終わりに「かいどくのすがた」にフォルムチェンジする。
「かいどくのすがた」のときはタイプ相性の影響を受ける。
「かいどくのすがた」になったターンの終わりに、「あんごうのすがた」にフォルムチェンジする。

わざ:あんごうか
優先度+4。
「あんごうのすがた」にフォルムチェンジする。
このターンに受ける変化わざを跳ね返す。
跳ね返した変化わざは、相手の特性の効果を無視する。


わざ:めざめるフォース
タイプ:?
特殊、威力70、命中100
このわざのタイプは、相手のポケモンの効果抜群のタイプに変化する。
この効果は場に出ている最初の一度しか発動しない。
(手持ちに戻したらもとに戻る)
この技は、自分と相手のステータス変化の影響を無視する。


【説明】

アンノーンの進化系。
ビジュアルイメージはロゼッタストーン
アンノーンは石板の欠片のような、リージョン個体。
デザインはルーン文字

名前のイメージは以下で、
・アン○○○
・unknownな文字が集合して、ひとつの秘文=暗号になった
・個体がたくさん集合して豪華になった
あたり。


アンノーンはフレーバーの側面が強いユニークポケモンだが、めざめるパワー廃止など色んな面からかわいそうな感じのポケモンでもある。
アルセウスとの関連もあるみたいで、世界観的にはかなり重要なポケモンなんじゃないだろうか。
あと僕自身が金銀世代なので、オドシシキリンリキの進化をみているうちになんとかしてあげたくなった。

古代に関わりがある
→文字に関わりがある
→古文書、秘文
ロゼッタストーン
と連想するなかで、「暗号化する」がキーワードになり今に至る。
「たんどくのすがた」と「かいどくのすがた」で韻を踏んでいるのもお気に入り。

暗号化されているので、正体がわからない。
この場合の正体は「タイプ」。
一回触ると暗号が解け、再び暗号に戻る。
暗号が解けるのは外部からの干渉によるので攻撃を受けたらにしてみたけど、意外と暗号化の状態でいる時間は短いかも。
先制で暗号化しても、殴られたら解読されてしまうので。

ジョウトポケモン、いろんなところに関連ありそうだしもっといろいろ活躍してほしいなあ


<おわり>

一度でいいから書いてみたい文章って何だろう

一年ぶりのゴールデンウィークに人のブログが面白かったから書くこと
そういうモチベーションって、自分の文章は面白くないから萎えちゃうね。


人生一度でいいから書いてみたい文章って何だろう


感動した文章って何だろう
マンガや劇の好きな台詞、好きな作品もそうだけど、その言葉に説得力や納得感があれば染みるよね。
そいつの人生が言葉になって、そういう生き方をしてるからこういう言葉になるんだなあと思う。

『あることば』のなかで僕のなかに染みているのは、大きく分けて二つ。

  • 方円自在

四角と丸、角があるものと曲があるもの、そういう風に自らの形を自在に変えて、自らを作りましょうというやつ。
水のように。
これは画数も少なくて意味もかっこよくていいよね。
『曲直』とかも好き。音でわからないかんじが。


  • 納得は全てに優先する

ジャイロが言ってたやつ。
自分が自分として取り組むために必要なもののひとつだと思う。
納得感をもって取り組むか、説得力あることばで取り入れるかしないと、自分のエネルギーにはならないと思う。



あるかどうかわからない言葉で、僕が大事にしている言葉がひとつ。


  • 生きていれば最期には死んでしまうが、だったら死ぬまでは生き続けていたい

そう思う。書いてあるままに。

でも最期に僕が残したい文がこれかって言われたらまだわからないな。
僕に伝えたい言葉ってことになるのかな。
誰に伝えたいか、で物事を考えれば自ずと見えてくるんだろうか。



まずは……本を読むか……。

【ミッドサマー】を観たぞ

今月のアマゾンプライムに追加されると聞いて楽しみにしてたんだがようやく見ることができました。

 

www.phantom-film.com

 

公式HP、まだ「絶賛公開中」なんだけどまだ絶賛公開中なんだろうか。

こういうのっていつまで編集してるんだろうな。

 

 

感想

なんとなく聞いていたのはクレイジーな映画だってことだったんだが、その粋やいかにという気持ちで視聴。

 

メンタルに問題を抱えているダニーは、妹の無理心中によってさらに追い詰められている。

そんなダニーの交際相手であるクリスチャンも、重荷に感じつつなかなか別れを切り出せずにいる。

そんなさなか、クリスチャンの友人ペレが、故郷ホルガの夏至祭に友人一行を招きたいという。

誘われたのはクリスチャンだけだったものの、話の流れでダニーも誘うことになる。

小さなコミューンの中で行われている常識とは乖離した風習、文化に一行は翻弄され、

ダニー、クリスチャンは大きなうねりに飲み込まれていく。

 

比較的わかりやすい、異文化圏の常識に追い込まれて飲み込まれて変わっていく物語だった。

全体をざっくり見てしまえばその通りなんだけど、一人一人の「普通の感覚」を観ていけば、

こういっちゃなんだけど「そうもなるわな」という感じの展開。

分かりやすくクレイジーだったりするわけではなくて、やさしく緩やかに狂わされていく感じ。

そういうあたりが見やすくて味わい深い映画だなあと感じた。

 

ダニーの「そうもなるわな」

ダニーはもともとトラウマを抱えていたり、パニックになりやすい人物像で、

序盤でクリスチャンに頼ってしまうことを嘆いたりするものの本質的には

支えてもらわないとどうしようもない人なんだろうと思う。

つまり共感され同調されないと落ち着けない人で、

ホルガの人たちは仲間(家族)の感情に対して同じくして嗚咽をあげたりするふるまいを見せるので、

そういうとこもなおさらダニーには刺さるんだろうなあと思って観ていたな。

メイポールダンスの前はちょっと不安そうだったのに、

一緒に踊ってるうちに楽しくなっちゃって、いつの間にか女王になっちゃうのもさもありなんというか。

でも小さなコミューンの中でだとそういうふうになっちゃうのもさもありなん。

 

クリスチャンの「そうもなるわな」

クリスチャンはだいぶ普通の人間で、

ダニーを重荷に感じていたり、でも気にしてあげたり、

文化研究の傍らでジョシュと同じモチベーションを持っていたり、

そのくせ喧嘩したりとめちゃくちゃ普通だった。

あの環境下で普通なのもずいぶん図太いように見えるが。

とにかく、普通な分、あっという間にホルガのうねりに飲み込まれて、

受胎の儀式に取り込まれてしまって、

正気に戻れば逃げ出して、結局捕まってしまう。

なのでこの作品にとっての貴重な常識人枠なのかもしれない。

何がくるってるのか?というのは別の話で。

しかしクリスチャンずいぶんとかわいそうだな……

 

マークの「そうもなるわな」

こいつはもう仕方ないと思う……

というかマークみたいなキャラクターはこの手の異種文化物には必ず存在する枠なので、

そういう意味でこいつは嫌いじゃないんだが、まあ仕方ないわな。

きれいな女の子との兼ね合いがクリスチャンみたいに何かあるのかもとも思ったが、

それはクリスチャンが担当していたみたいなので、あっけなく散華してしまった。

 

ジョシュの「そうもなるわな」

ジョシュは民俗学の研究をしているんだったかな?

それ故に調べたくなってしまうことがあるのはとてもよくわかる。

文化はタブーが多いので聞きにくい側面はあるだろうけど、

実際普段知らない世界に出くわしたらいろいろ気になるし聞いちゃうよな。

論文にしたいと言っていろいろ聞き出そうとする姿勢は好きなんだけど、

物語の都合上というか、

これもまたこの手の異種文化物には必ず居るタイプで、

やめとけって言われた聖書の盗撮をしてしまったのが運の付きだな。

映画ってこういう「絶対にやってはならないことを直接アタックして断られた後をあとでこっそりやろうとしてひどい目に合う奴」ってのがいるよな。

そういうものなのかな……。

 

 

展開自体はとてもシンプルでわかりやすかったな。

友人の誘いでホルガ村へ、その先で同じく誘われた外の人がいて、

穏やかな夏至祭かと思えば常軌を逸した儀式があり、

それに混乱する外の人、興味を持つ人、関わり合う人、それぞれの最期。

一方的に巻き込まれているはずなんだけど、なんか相互的な結末に見えるから不思議だな。

 

描写という意味で言えばとにかく夏至のシーズンなのでずっと明るい。

ずっと明るいって精神おかしくなるよね。

出来事は不可解で認知は歪んでいたりするのに、

明るい景色とあふれる草花、白い出で立ちに楽しそうな雰囲気で、

緩やかにやさしく狂わされている感じがずっとあったのがよかったなと思っている。

観ていて穏やかになじむ。

 

個人的にインパクトのあったシーンというか絵面は、

「クリスチャンが連れ込まれた受胎の儀式の部屋のシーン」。

初めてクリスチャンが扉を開けた瞬間の、

薄青の部屋、薄暗い灯り、花のベッドに横たわる女性、その周りで歌う女性。

あのシーンを観た時に宗教的な美しさを感じた。

ああいう宗教画があっても全然納得できる気がする。

 

なんにせよ特段過不足もなくすっきりまとまっていて見やすいストーリーだったな。

飛び降りる人とかその死体とか叩き潰された死体とか切り開かれた死体とか

そういうのが見れない人じゃなければ楽しめると思う。

なんか狂ったやつが一生「狂い」を押し付けてくる映画じゃないし、

不快な出来事が押し寄せてくるだけな映画でもないし、

なんか不気味さと異質さのある雰囲気を楽しみたいならおすすめできるなあと思う。

 

 

【ヒプマイ7th SUMMIT OF DIVISIONS】を観て来たぞ

hypnosismic.com

いや~~~~~こりゃいいもんを観たわ。

僕はDay1を現地で観てきました!

め~~~~~~っちゃよかった~~~~

 

久々の有観客ライブで、僕個人としてはミリオン野外ライブに次いで現地ライブ参加でした。

 

 

●現地の感想

 

まず現地そのものの感想としてなんだけど、めっちゃ世代の幅が広いなって思った。

初参戦だったので参加者世代の振れ幅がどんなもんなのかわからなかったんだけど、

同世代くらいの人たちはともかくとしてもっと年上の方々とかも結構いて、

今回は自粛ギリギリの開催だったので来てない人たちも居たり

親から止めらたりした学生の人とかも実際にはいるんだろうけど、

下から上までかなり年齢層が広いコンテンツなんだなあと思った。

 

あとそんなまったくいないって程男の人がいないわけじゃなかった。

前にテニミュとかハイステみにいったときはまったく男の人いなくて、

会場に5人とかそんなレベルだった回も経験しているので、

それくらいの男女比とかなんじゃねえのかって内心思ってたんだけど、

むしろわりといる方でしたね。

ただここははっきりしていたのは「男徒党」で来ている人はいませんでしたね。

男単機という名の戦士かアベック(カップルともいう)しか観なかった。

 

俺たちは戦士だ。そうだろ?

 

 

 

●ライブの感想

 

そんでライブの感想なんだけど、

 

 

「現地で聴くヒプマイすげ~~~~~~~~~~~~~~」

 

 

としか言えない。

 

何がすごいってまず音圧がすごい。

ヒプノシスマイクを通じたリリックは直接精神に干渉するらしいけどマジでそれ。

あんだけの爆音でライブ音源なのにそれぞれのリリックが聞き取れるのは

僕の耳が歌詞を知っているということを抜きにしてもすさまじいと思う。

それをあのペースで掛け合いして合わせているのだからそれもひとしおなわけで、

自分の中の好きな曲ティアがバキバキに書き変わっていくんだよな。

 

そんで演出がすごい。

レーザーバチバチのライトビリビリの炎メラメラでヤバイ。

各ディビジョンカラーをあしらった演出が多いので、

原色がそのまま使われていることも多いんだけど、

その鮮やかさがまた音楽によく合っている。

バトル曲もあればディビジョンカラーが混ざり合ってまたそれも良い。

その分ちょっと静かになるときの白、黒がそれはそれで映える。

色使いもまたストリートの雰囲気をよく出しているし、

全体を派手に明るく盛り上げてくれるので、まあ素晴らしい。

こういうふうに思うとやっぱ今回のシャツ買っておけばよかったなって思ってんだよな……。

 

あと演出、映像がものすごい。

映像すごすぎ。

2日目は配信でしか見れなかったので全体はわからないんだけど、

1日目は現地で観ているのでカメラに映らない全体像が見えるわけ。

僕はスタンド2階の前から6列目にいたんだけど、

そこはいい感じに俯瞰から全体が見えるわけで、

映像演出+演者さんを見ることができるわけ。

もうこれがすごいのよ

DAY1チーム曲はどっちかって言うとバチバチではない側の曲(個人の感想)なんだけど、

その背景演出と組み合わせた明るさはとてもテンション上がるんだよな

今回は天井から下ってくる移動背景が用意されているので随時低い高さに演出が来ることもできていて

そこに歌詞が出たりとかディビジョン、ゲストの名前が出たりとかするのが

またよく見るライブ演出とはちょっと違う雰囲気を感じることができるのがよかったな。

 

2日で各チームが自分のチーム曲を出すわけなんだけど、

1日目はどちらかというとB曲というかカジュアルなほうの曲(個人の感想)

2日目はA曲というかチームと言えばの曲って感じ?多分リリースに分けて何かしらくくりがあるのかな。

どっちも映像演出と組み合わせてより個性の強い感じになってましたね。

 

そんでバトルのチーム曲はまた演出が進化しているんですね

「笑オオサカ」は初回披露よりも3人が歌いこなしている感じがあったので、

より楽しく大阪のスタイルを貫く感じがとてもかっこよかったんですよね

3人が仲良くCOMMUNICATIONする曲って感じでもあるけど、

それと同じくらい「我らがオオサカじゃい!!!!」って感じをより感じたなあ

黒田さんが特にテンション上がってる感じを見受けたけど、

観返してみるとみんなとにかく楽しそうなのがとても良いですね

 

「開眼」はやっぱライブがいいなと思って聞いてたけど現地の開眼聞くとマジで世界変わるわ

まずイントロの雰囲気で雰囲気ががらりと変わるんだけど、

そこから徐々に3人の語りがヒートアップしてきて最後に葉山さんの声で「開眼」するわけで

そのとき一緒に背景が開眼する瞬間にもう一つ世界観が変わった感じがあったんよね。

音質と相まって精神の、悟りの世界みたいな雰囲気にさらに深みが出ていてよかったですねえ。

紫と緑の照明に加えて、一般的な音楽にはあんまりなさそうな音の組み合わせなのがそれに拍車をかけるんだろうか。

次のヨコハマの3人が最後にスクリーン前に立って待ってるんですが、

それが「こちらを見つめてくる内なる己の影」みたいで最後までいい世界観だなと思いました。

 

続く「HUNTING CHARM」も披露時からさらに切味が増していましたねえ

燃え上がる炎といつもより感情的な3人の組み合わせがめっちゃよかったですね~

あの炎めっちゃ熱いんですよね

観客席まで熱が伝わってくるのでステージはもっと熱いんだろうなって思います

炎の感想になっちゃってるじゃないか

先にも書いたけど今回は3人がめちゃくちゃ感情入ってるんだよね

どちらかというとクールでかっこいいタイプのディビジョンでそういう歌い方が多かっただけに

今回のより切味を増した暴力的なヨコハマはすごくかっこいいと思いました。

個人的にはこういう雰囲気の曲をもっと増やして欲しい

 

「Restart」はもともと好きな曲なんだけど

昴さん登場時に観客を映すのはずるくないか?

ミリシタでも思ったけど観客を映す演出めちゃくちゃ好きなんだよな

とくに一郎くんの登場でそう演出する、っていうのがずるい

ヒプマイの顔役だったり、ブクロの長兄だったり、

いろんな側面がある昴さんが背負っていて、見つめている景色なわけだよ

そこに観客がいることが積み上げてきたものなんだっていう意味だし

その積み上げてきたものを兄弟で分かち合ってもう負けないぜっていう歌を歌うわけ

あ~~~~いけません

 

と思ったら「TOMOSHIBI」の仄暗い灯りですよ

ここまでぎらぎらした世界観だったりがきてブクロでやや落ち着いたと思ったら

ずっとひんやりした温度感になってかすかに燃える灯、という感じ

このそれぞれが自分の弱さや願いを向き合って決断する語り口、

シンジュクの歌い方の特に魅力的な部分だよなあと思います

6thの時にも思ったけど、特にこの曲は「心の奥底にある小さく青い幽かな炎」っていう感じがしていて

今回のライブ演出はとてもハマっていたように感じる。

暗闇をぜいたくに使っている……。

 

「Black journey」をこの曲の後に持ってくるのめっちゃいいな……

(たぶんライブ順なんだろうけど)

この曲はバトルのチーム曲の中で一番好きなんだけど、現地で聴けたのめちゃくちゃうれしかったですねえ

三原色のみんながたどり着いた真っ黒な旅路に向かっていく曲なんですよね

野津山さんが歌うますぎる

壮馬さんの歌がやさしすぎる

白井さんの歌がかっこよすぎる

バグってしまったような、混線しているような照明と映像の組み合わせがこのチームの複雑さと個性をよく反映しているなと思って観ていました。

というかシンプルにかっこいい。

 

 

あと中央区やっぱかっこいいっすね

生で聞くFemme Fataleめちゃくちゃかっこいいんですよ

他のディビジョンのどこよりも高いところから歌うのが中央区って感じでよいですよね

智秋さんは高いところ苦手なのでほんとに大変だったろうなと思う。

若干狂気めいた圧力を出すのがうますぎる

観ていて「これは支配者の顔ですわ……」って思いました

 

DAY1に限るけどゲストがReolさんだったんですよ(Dragon Ashさんは両日なので)

個人的に好きだったのでReolさんの曲を聴けたのが普通に嬉しかったですね

音源そのまんまじゃん……って思って聞いてました
もっと他の曲も聞いといた方がよかったかな

 

 

バトル曲もどれも良かったですねえ

というか2曲目にしてどのチームもあそこまでレベルが上がってくるのは素晴らしいですね

この昨今で練習もなかなか難しいだろうにさすがです。

ありがとうございます……それしかいう言葉が無い……

 

そんで決勝曲もカッコよかったんよ

メロディラインが「聖戦」って感じだったので滅茶苦茶感極まってしまった

バトルとしてバチバチぶつかるだけじゃなくて

それぞれが「俺たちがここにいるぞ」って言っているような気がして

3ディビジョンどれも強い戦士だなって思いました

ディビジョンラップバトルってたしかナワバリを守るための手段の一つだもんね

存在証明そのものを歌ったこの歌詞がとても心をとらえているような気がしました。

 

 

語るに落ちると滅茶苦茶時間がかかるのでもうこの辺にしておこう

観返し配信も穴が開くほど観ました

はやく円盤が出てほしいものだなあ

 

VRバトルとか、3Dライブだったり新しいことをどんどんやってくれているので

まだまだ楽しみなコンテンツですね

 

経験者は語る

新型コロナウイルスは普通に命を攻撃してくる

去年の今日、僕はコロナウイルスに発症して入院していたのだった、そういえば。

当時のぐらぐら苦しい感覚と入院中の時間があったのでその記録が残っている。

発症して1年たったので記録のために残しておこうと思う。

誰のためということではなく、僕が思っていることを記録するためだなあ。

入院前前の記録は思い出し書きだが、入院してからの日記はすべて当時の記録をそのままにしている。 

はっきりいうと滅茶苦茶にしんどい。

今の流行りはデルタ株とかそれ以外みたいだけど、

症状そのものは通ずるものなんだと思う、聞く限りは。

だから気を付けような。

 

 

 

●8月22日(入院マイナス2日目)

この日はいつも通りにゲームをしていた。

スプラトゥーンのフェスか何かで、4人でゲームしていたことを覚えている。

なんか頭が痛くて、ゲーム終わった後はすぐに眠ってしまった気がする。

たしがゲームプレイ中に体温を測っていて、

その時の体温が38.5度だったことを覚えている。

すでに具合が悪い。

その日は薬を飲んで、明日も下がっていなければ病院に行こうとしていた気がする。

 

 

●8月23日(入院マイナス1日目)

朝起きても体調はいまいちだった。

でも発熱は収まっていて、よくある寝すぎた頭痛みたいなのがするだけだった。

一応念には念をで今日はおとなしくすることにした。

だらだら過ごして一日を終える。

寝る前になっても頭の重さは抜けなかった。

明日の朝起きて具合悪ければ病院に行こう。 

 

***

 

深夜に熱くて目が覚めた。

体が熱い。頭が重たい。

トイレに行った帰り、ベッドまで戻れずに壁に激突した。

廊下の壁にバウンドして4回跳ね返ったところで倒れこんだ。

「床が冷たい……」って思っていた。

床が冷たくて落ち着いてしまったので、動くことができなくなってしまった。

ここで寝るわけにもいかないので、なんとかベッドまで、文字通り這い蹲って移動する。

明日は会社を休もう。

 

 

●8月24日(入院1日目)

目が覚めても具合が悪いので、病院に行くことにした。

お金が無いのでコンビニでお金をおろそうとした。

コンビニATMにカードを入れたところまでは覚えているが、そこからは思い出せない。

気が付いたら倒れていたようで、コンビニの床に大の字になっていた。

店員さんに通報してもらい、救急搬送され病院へ。

CTとレントゲンの結果、どうやら小さい肺炎症が出ているらしく、そのため抗原検査へ。

結果、反応は陽性だった。

 

そのあとは施設から連絡があり、諸症状について説明を受けた。

これから症状が治まるまで入院するらしい。

生活物資を補充するために一旦自宅へ。

10日分の着替えなどを用意して、受け入れ病院へ移動した。

そこでも受け入れの後、PCR検査を実施。

やっぱり陽性と言う結果だった。

症状が収まれば二日三日で穏やかにはなるそうだが、しばらくは安静にするより他ないそうだ。

保健所からは罹患情報の公開について確認が来た。

年齢や性別等の公開のしかたについていろいろ決められるらしく、なるべくぼんやりとした形で回答しておいた。

会社には看護師の人がいるので、その人に連絡をしてもらった。

そこ経由で上司にも連絡が入っていて、濃厚接触者の確認とかやっているようだ。 

とりあえず安静になることを祈る。

右手に繋がった管が動きづらい。

 

<追記>

初日は点滴で応急処置という感じで、症状の経過を見守ることになっていた。

病室は完全な個室で、室内に携帯電話が置いてあり、僕が呼び出さない限り原則として誰も入ってこないようになっていた。

食事も部屋前に置くだけで、回収も下膳も僕の仕事だ。引きこもりのやつ。

入ってくるときも、完全防備って感じだった。大変そうだ。

 

 

8月25日(入院2日目)

ちょっと熱が上がっていた。頭がぐらぐらして気持ち悪い。

あと痰が絡む咳をするようになった。

喉に詰まる感じがあったので吐き捨てた。黄色みのある具合悪い時のやつだ。

点滴が終わり採血してもらって結果を得たが、とりあえずは外してよいそうだ。

おかげで久々にシャワーを浴びることができた。

食欲は無いわけではないが、疲れてしまうので朝と昼は食べきれなかった。

味もちゃんと確認できている。

目の疲れがとれない。

肩と腰がいたいので湿布をもらったが、かなり効いている。

シャワーのついでに剥がしてしまったが、明日も痛いときには貼っておこうと思う。

全体的に尿の回数が少ないので心配された。

たぶん、脱水症状が出ているんだろう。僕もそう思う。

点滴打っても尚足りてないのは凄まじいな。

水分は明日も多めに依頼しておこうかな。

 


8月26日(入院3日目)

今日は食欲がある。

なんか頭もスッキリしてる気がするけど実際はあんま熱下がってなかった。

味もちゃんと感じている。

目の疲れが全然とれない。

肩腰の痛みは湿布で解決してきてるので問題なさそう。

お水もたくさんもらった。

ちょっと寝てる間に喉が乾いてしまうみたいだ。

喉の乾きも頭痛も、脱水ぎみなのが影響しているのかもしれない。

滅茶苦茶飲んでいるんだけど体がなかなか水を蓄えてくれていない。

もっとたくさん飲む必要がありそうだ。

午後もひたすら寝ていた…頭の気持ち悪さが抜けない。

長時間画面を見るのも、動く画面を見るのがしんどい。

スクロールがめちゃくちゃしんどい。

熱はまだ変わらず平均はさがってきてるかんじだ。

先生曰くあとしばらく見て回復すれば、9/1には退院ということになるらしい。

扁桃腺が腫れやすいことについて聞かれたが、生まれつきなので喉風邪は引きやすいのだと伝えておいた。

看護師さんからは、薬の投与は続いてしんどいようなら相談しようねといってくれた。

目の痛みもまだ様子見だ。

ご飯は食べれているし味も感じる。弁があんまり出てこないのは気になる。

水をたくさん飲むよあに日田ので、尿なか椅子アは増えた。

まだ頭が重たいので、そこそこにして眠る。早く元気ななりたい。

 

<追記>

この日はめちゃくちゃ頭が痛くて、誤変換がすごく多い。

力が入らないのと焦点が合わなかったのを覚えている。

書きたかったことはあったはずだけど、体力が限界なのでここまでにしている。

 

 


8月27日(入院4日目)

昨日の夜から熱が上がって深夜に解熱剤を飲ませてもらった。

朝、先生から話がありアビガンを服用することに。

所定の手続きを済ませて、投与を開始した。

あとあまりにも熱が上がりすぎるので冷えピタを貼るようにした。

頭に冷たいのがあるだけで気分がスッキリする。

頭の痛さから朝食が食べれなかったが、午後にはましになっていて、熱はあるものの食事もなんとか食べることができた。

でも食べきることはできなかった。

 

先生によると、一度上がってから下がってきてる中で、

こうやってまた上がってくる症状は今までにあんまりなかったらしい。

だから薬で下げにいく方がいいねとのことだった。

併用できる解熱剤も用意してもらった。

喉の晴れは何となく収まっていた。

まだ痛いし、はなしたり飲み食いすると刺激されて咳き込んでしまう。

でも痛みはないし、痰も絡んでは来ない。

目の痛みはずっとなおらない。いつまでも痛いままだ。

朝が眩しすぎて辛いのが苦しい。

味もちゃんと感じられている。

ご飯を食べると少しだけ元気になるので、明日はちゃんとご飯を食べたい。

今日は熱があるのでシャワーは浴びないことにした。踏ん張れないので。

会社に連絡して、この日コンビニに置き去りだった車を回収してもらった。

 


8月28日(入院5日目)

薬を飲んで熱が下がるようになった。

午前中は気楽だったので動画を見て過ごしていた。

昼頃、また熱が上がってきた。

14時に38.0まできて、17時に+8.5になってたので、また解熱剤をもらった。

アイスノンの効果もあって、熱ほどしんどさはなくなってきている。

咳が一度出ると続くようになったのと、深い呼吸をすると噎せてしまうようになった。

痰は絡まないのだが、とにかく腹筋が痛い。

4時間周期くらいで36.5と38.5をいったりきたりしている。

これもコロナの症状なのだろうか?

噎せるの後ひどくなってるのも、回復の証なのだろうか?

どれが正しいのか、危険なのかはわからない。

不安が募っている。

いち早く回復して復帰したい。

だからちゃんと食べて、ちゃんと休もうと思う。

先生と看護師さんの言うことはちゃんと守っているし、きっと治る方向にいるはずだ。

余計な知識を持つよりは、真っ当に病院で過ごすのが一番近道だろう。

がんばれ。

 

<追記>

この日は熱が4時間おきに2度くらい増減して、体がめちゃくちゃにしんどかった記憶がある。

普通に死ねる。

殺す意思を感じる。

高齢者が耐えられないのもよくわかる。

 

 

8月29日(入院6日目)

今日は熱が下がるようになった。36度台が続いている。嬉しいことだ。

頭の気持ち悪さもなくなってきているので、ちゃんと回復していそうな気がする。

食欲もあるし、ごはんはゆっくりながら一通り食べることができた。

入院してから完食出来たのは初めてのことだった。

午前のうちに、久々にシャワーを浴びることができた。

頭とからたがすっきりして気分も良い感じだ。

あと少し油断せずいこう。

喉の違和感が目立つようになってきた。

いつもなにか喉に引っ掛かってるような、気になる感じが続いている。

症状としては話したり食事したり大きく呼吸したり、特に吐くときとかになると咳が出やすい気がする。

一度出ると続くのも特徴だ。

痰は絡まないけど、鼻水っぽいのは出る。きもちわるい。

今日は6日目だからまだ折り返したところだ。あと4日でちゃんと退院したいものだ。

 


8月30日(入院7日目)

退院には10日掛かるのだが、発症から10日数えなので、入院日はすでに10日目だったんだよな。

つまり今日は入院7日目であり、発症から9日目ということだ。

順当に行けば1日の退院となる。

症状は収まっており、熱もだるさもなく、目の痛みやからだの痛み、下痢もなくなった。

咳がまだ出やすいのが気になるが、これも頻度やしんどさはかなり軽減されたように感じている。

喉になにかがある感覚だけがずっとこのままだ。

これが症状なのか、そういうものなのかがわからない。

明日に血液検査をするらしい。

そこの結果を聞いて、明後日に向けた準備をしなければならないな。

会社にも連絡して、車の鍵と、場合によってはPCを調達してもらおう。

 

 

8月31日(入院8日目)

血液検査をうけた。

動脈検査だった。めっちゃくちゃ痛い。

手がしびれてうまく動かない。動脈の注射ってこんなに痛いのか。

結果としてはどれも良くなっていて、尿酸値が副作用で上がっている以外は回復していた。

体調も良く、実際健康みたいなので、明日のPCRで最終判断になりそうだ。

それ以外に今日はめだった症状はなくて元気だった。

よかった。地獄みてーな闘病が終わろうとしている。

 

 

9月1日(入院9日目)

PCR検査をうけた。結果は陽性。

ただし、発症している場合は3週間くらい体にウイルスが残るので、こうなるのは予想できていたことのようだ。

厚生労働省の指針として、発症後10日で感染力は失われるとされているので、そういう意味で退院許可が出た。

症状は失われているし、まともに会話できる脳があるので、僕としては問題ない。

どのみち暫くは在宅なので、このまま退院して自宅療養が良いと思った。

帰りはタクシーを呼んだ。

復帰の手続きを会社と進めないといけないな……。

 

 

9月2日(入院10日目、退院日)

先生と少し話をした。

曰く、陰性確認みたいなことはしなくて良いと言うことになっているそうで、必要なら保健所が対応になるそうだ。

ただ、確認のための検査と言うのは先述の通りやらなくてよいのて、受け入れてくれるかどうかはわからないそうだ。

会社や周囲は「陰性であることを確認せよ」と言ってくるかもしれないが、そういう事情だから退院である。

証明書も出るので、必要なら連絡してくれたらちゃんと説明するよと言ってくれた。

この昨今だからアフターケアのほうが大変そうに思えた。

感染している陽性と症状が無くなった後の陽性とでは意味が違うのだが、こればかりは仕方ない。

 

僕はと言えば、その事情で会社からはしばらく在宅勤務を命じられて、

結局入院期間も合わせて1か月半くらい在宅していた気がする。 

その間の業務は止まっていないので、前にもまして仕事って僕ががんばる必要ないなと思った。

よくできている。

 

 

後日譚 

入院中に咽る話が合ったのだが、退院後もその症状は続いていた。

退院時に、もし咳や熱が続くようならもう一度来るように言われていたので、

 あらためて入院病棟に行って検査を受けた。

結果は陰性。

よってこれは肺へのダメージが残っているのだと説明された。

再度CTを取って、やはり肺炎症状が出ていることを確認した。

肺の治療はもちろん薬を使うのだが、なにより時間とバイタルで回復する以外ないそうなので、

時間をかけて治すことになった。

それに加えて、ここ1か月でCTを受けすぎているので、次の検査では控えるように約束した。

僕はと言えば、実際話し出すと咽てしまうので、まともに発声ができない状態が続いていた。

薬をもらってから徐々に回復し、退院1か月が経つ頃には症状もほぼなくなっていた。

もう1か月薬を飲んで、それでまだ出るようなら追加、もう大丈夫ならここで終了とした。

 

 

 

新型コロナウイルスは体を殺しに来ている。

これはマジの話だ。

入院5日目くらいまでは熱がめちゃくちゃ出るので、

1日ベッドで寝ているだけなのに21時ころにはめちゃくちゃへとへとになっていてぐっすり眠れる。

それだけ体がエネルギーを消費しているということだろう。

日中はずっと寝てるし、夜も寝ているが、それでも体力が追い付かない。

退院後、体重が7kgくらい減っていた。

それだけエネルギーを消費したということだ。

マジに命を狙ってきているのだとよく分かった。

僕の体はよく頑張ったと思う。

それ以上に、病院のサポート体制がすげーやって思う。

 

 

心あたりはあったのか?

とよく聞かれたんだが、これも目立って変わったことはしていない。

直前2週間は越境移動も集合イベントも行ってないし、

いわゆる「普通の生活の範囲」のことしかこなしていない。

スーパーに買い物に行くとか、そういうレベルだ。

発症前日に至っては在宅勤務していたので、そもそも外出していない。

でも発症した。

だからほんとにどこに潜んでいるのかはわからないということだ。

身近などこかでキャリアがいたとして、それが誰かわからないのだ。

だからこそ本質として、「健康でいること」が対策の1番になるのだと思う。

よく食べて、よく寝て、健康な体を保持し続けていれば発症は避けられるだろうし、

発症しても回復するための体になっているはずだ。

僕レベルの田舎ですらこの状態なのだ。

都心部とかはもう周囲全部がキャリアだと思っていいくらいの気持ちで警戒するべきだと思う。

 

 

おわりに

今僕が住んでいる場所も爆発的に感染者が増えている。

最初はまんえんぼの対象ではなかったが、日当たりの感染者増数は対象地域よりずっと高かったし、

そんなこと言ってれば対象になり、果てには緊急事態宣言が出てしまった。

 

 まずいのでは?

 

感染拡大による影響はもう言わずもがなではあるが、これが年単位で続いてくると、

ある程度人の入れ替わりの少ない企業や地域の文化よりも、

常に人が入れ替わる学校や教育の文化継承が絶たれ始める危険がある。

恐ろしい……

 

ただ、楽観するところではないが、罹っても地と環境が整っていれば治せるものだ。

今はその環境が足りなくなるので、罹らない方がよいという話なのだ。

だったら地を鍛えるしかないだろう。

健やかにたくましく生活して心と体を守るしかないんだよな。

 

だからがんばろうな。

どうしても心配で病院や薬局に相談したいならすればいいけど、

そんなときにネットの知識を真にするなよ。プロの判断を信じろ。

我々なんかよりもずっとたくさんのリスクと毎日向き合ってそれで今まで来てる人だぞ。

信じろ。そして守れ。

全員で協力して社会を守るというのはそういうことだと思う。

 

自分と自分以外の健康な精神と肉体を全力で守る、それだけが僕たちにできることだと思う。

【シン・エヴァンゲリオン劇場版】を観たぞ

www.evangelion.co.jp

 

 

 公開される前の僕「シンエヴァきた~~~楽しみだな~~~」

 

公開された後の僕「なんか言うほど観に行くか!って気持ちにならないな」

 

公開されて結構経った僕「シンエヴァ結局観てないんよな~~」

 

その2日後の僕「とか言ってたらアマプラで配信されることになった」 

 

 

感想

 

そういうわけでようやく見ることができました。うれしいね。

 

一応劇場版が公開されるちょっと前に予習を兼ねて序破Qを観返したのですが、

Qが何回見ても咀嚼しきれなかったので不安だったんですよね。

でもシンを観て納得したわ。

Qとシンで情報が回収されるのでQだけ観ててもわからないんやね。

というかシンの前半はしばらく世界観の描写に近いとこあるので、

実際はQの最後の続きというよりはの前半の世界観説明とつなげて処理しないと「あれ?今何やってるの?」ってなってしまうんじゃないかな。

 

この前半と後半の感じに関しては我が友は

「上の方は薄く割ってて下の方に原液のまま沈んでるカルピス飲んでる気分(意訳)」

って言ってたんだけど、なるほど、観てみればニュアンスは合ってるような気がする。

わからんとか言ってすまん。

 

前半は「エヴァの世界観を使ったちょっと(世界観的に)距離のある展開」

後半は「めっちゃエヴァ

って感じだったので言い得て妙だなとも思うようになったな。

 

 

ストーリー自体が続きものなので当たり前ではあるんだけど、

シンの前半は特に「Qの続き」って感じがしたので、

余計に最初薄いカルピス飲んでる気分になったのかもしれんな。

エヴァを求めている我々からすれば。

 

ニアサーってのは破の最後でシンジくんが引き起こしかけたサードインパクトをカヲルくんが止めた段階の、「不完全なサードインパクト」のことやんな?

そのあとでシンジくんは眠っていて、

世界はぶっ飛んで、

その再生をヴィレがやっていて、

再生された場所で暮らしてる旧友がいる。

当たり前だけど世界は同時に広がっているので、

シンジくんの周りだけ観ていた我々にとってはそこら辺の説明がされてなかったんだよな。
シンジくんと同じく情報飛んでるからな。

シンのおかげでそこらへんは整理された気がするので、全体がつながってキレイに観ることができたような気がする。

 

エヴァに詳しいわけではないのでそこら辺の考察は有識者の情報を確認するとして、

前半はニアサーの影響を受けた生活と世界の描写と、そこにかかわるパイロット組の描写になるわけだけど、

後半部分まで観切った後に翻ってみればここら辺のカットすごく僕好みだなあと思いました。

僕自身がヒューマンドラマというか、

「感情を整理して決断する描写」がとても好きなので、

シンジくんが自立していく経過自体はとても気に入っています。

 

だから後半は普通に面白く見ることができたなあ。

全体的にバトルというよりは対話だし、漫画版もアニメ版も旧劇場版も見たことがある分、

そこらへんが自分の中でいろいろ繋がって思い出されたりしてきたので、

カタルシスとしてもいいものだったなあと思います。

ただ「魂の浄化」とか「裏宇宙」とかはライブ感で観ていたので、

せっかくならそこらへんもどういう感じなのかある程度とらえてみたいものだなあとも思っている。

 

あとなによりシンジくんが順番にいろんな子供たちとの対話をして、

それぞれに言葉を掛けることができる人になっているのでがとてもよかったな。

それがシンジくんの自立した姿なんだなって思うととてもよかったです。

 

そんなこんな感じながら150分観てたわけだけど、

没頭して見ることができたのでそこらへんはさすがだなあという感じだ。 

さすがだなあと思う一方で観返したいなあと思ったらアマプラに残ってるのが最高やなと思う。

 

個人的には新劇場版の中で一番好きかもしれないな~シン

 序破は何というか「ザ・エヴァ」って感じの使途対エヴァンゲリオンバトルなので

僕はそこが好きで楽しめるし、

Qシンはそれらのあとに

「あれだけのものの中心にいる1人としてどうするの?」

ってことを抱えて苦しむ感じのエヴァなので

僕はそういう部分が楽しめるし、

まあいいものを観ることができたなあと思っていますね。