お湯の水割り

思ったときに思っただけ書く場所です

鬼滅の刃 舞台を観て来たぞ

鬼滅の刃の舞台を観てきた

舞台モノはまって半年くらいになるけど鬼滅が舞台になってくれたのはうれしいことだな

28日13時の部 銀河劇場

 

 

原作はテンポが速いのが特徴だと思っていたけどそれ故に舞台も同じく展開が速くて見やすかった

ちょうど鼓屋敷編が終わったところまでやったわけだけど、量として申し分なかったように思う

アニメ1クール目もこれくらいだった気がするし、やはりここくらいまでが展開しやすいのだろう

 

舞台自体は演劇だけかと思っていたけど、

実際は歌うし踊るしプロジェクションも使うし小道具も多いしで

かなりインパクトがあった

銀河劇場自体がかなり距離の近い場所だったのでそれも相まって滅茶苦茶迫力があった

 

 

まず炭治郎の演技がとてもいい

ちょっとなよっとしたテイストのある、と言うと語弊があるけど

優しげな少年の声って感じがした

演技も含めて本当に炭治郎がそこにいる

前半はとにかく炭治郎が苦しんで叩き上がっていく話になるのでめちゃくちゃ重たかった

原作読んでても同じ気持ちだったけど舞台でも全く同じ気持ちになった

力を入れるシーンはアニメの方が好きだったけど演出と重ねるとこちらはかなりしっかり表現されていて

なんというか存在感があった

同期が揃ってからのちょっと抜けたシーンもまた良い

 

禰豆子がめちゃくちゃかわいい

ちょっとしたしぐさがとてもいい

殆どセリフが無いので、行動やうめき声みたいなもので表現されるわけだけど、

それがとっても上手だった

そんでめちゃくちゃかわいいの 顔だけでどんぶり3杯いけそう

「鬼になった禰豆子」っていうのは単純な幼い少女ってわけでも

しっかりものの長女ってわけでもないのが難しかったんじゃないのかなって思ったりもする

 

義勇さんがかっこいい

生殺与奪の権を他人に握らせるな!」から始まるまくしたてる言葉がとてもよかった

今回のストーリーだとそこが一番大きな目玉でもある

ストーリー序盤にあの熱量をいきなり見せられるとなるととても期待してしまう

それくらいかっこよかった

終盤は出番が少なかったけど仕方ない

 

鱗滝さんが渋い

声の重さと厚さが鱗滝さんそのものだった

良き父親のような存在

でも鋼塚さんが来るとコミカルになる これも原作まんまだと思った

鋼塚さんも渋すぎず軽すぎないちょうどいい演技

つなぎのパートも確かにあの二人なら納得いくなって感じがした

 

錆兎がかっこいい

羽織がちゃんとしている

殺陣がとてもうまいなと思った 軽やかに踊るように動く

炭治郎を導く存在としてもとても納得感のある動きだと思った

お面が割れた時のほほえみは上にプロジェクションしてほしかった

何とか目を凝らして見ることは見たけども

 

真菰はめちゃかわいい 幼い少女だった

炭治郎の「かわいらしい…」が無かったのが残念

ちょっと舌足らずな感じもとても良い

 

黒髪白髪コンビ(輝利哉さまとかなたちゃんだったっけ)の惑わせるような雰囲気がよかった

藤襲山の独特の空気感をよく表しているとおもった

不気味で美しい

出番の多い少ないにかかわらず そこに刻み込んでいく感じがあって記憶に残る

 

手鬼の再現度がすごい

再現度というか特有の気持ち悪さの表現がすごくいい

手鬼に限らず矢把羽、朱砂丸、響凱みんな不気味さと気持ち悪さとがよく表現されていて

しっかり雰囲気の中に溶け込んでいた

ただの舞台装置ではなく、そこにいる異形の存在があったように感じる

もちろん人がやってるのが大きいが。

 

珠世様が美しい

めちゃくちゃ美しかった

はかない雰囲気とはっきりと意思があるところが見て取れた

しなやかな演技だけど動きが大きくてわかりやすい

おなじくして愈史郎もまたかっこよい

ちょっとコミカルなシーンが多くておもしろかった

愈史郎が鬼になったときの回想が無かったのはちょっと残念

 

無残様が引くくらいかっこいい

顔がいい

カリスマがある

かっこいい

顔がいい

今回の舞台においては矢把羽と朱砂丸が居るとはいえほぼ一人で鬼殺隊のヘイトを集めているわけだけど

「こりゃ勝てないわ」感がすごい

それくらいの存在感と強者感があった

威圧する声の重さも化けてる時の優しい声色も間違いなく無残様だった

かっこよかった……

これは鬼になるのもやむなし

 

善逸がめっちゃ善逸

アニメよりも僕の頭の中にいた善逸そのものって感じだった

言語化不能な叫びもまくしたてるスピード感も何もかもが「知ってる善逸」だった

そんで霹靂一閃のシーンがかっこいいんだよな

殺陣とプロジェクションの掛け算で

素早い動きが本当に速く見え、立体的な動きが本当に立体に見える

今回一番満足したかもしれないです

 

伊之助は思ってたより全然違和感なかった感じがある

さいしょ猪頭の写真登場したときはどうなるかと思ったけど

なんか馴染んでた感じがする

やんちゃ坊主な感じが面白かった

鼓屋敷編は三者の個性的な面が一番最初に出るシーンだからそこがはっきり強調されていてよかったな

 

鼓屋敷編と言えば「がんばれ炭治郎がんばれ」のところがセリフ無し歌パートになってたな

一回セリフとしていってほしかったかも

あと個人的には炭治郎がてる子に対して、

「いま清は本当に疲れているから、てる子が助けてやるんだぞ」

っていうシーンが好きだったのでカットされてたのは残念

 

 

全体通して満足度がめちゃくちゃ高い作品だった

映像と音楽と殺陣、そして演技、表現が噛み合って鬼滅の刃の世界を潤沢に表現していたと思う

この想い出を胸にパンフレットを読み返そう。