お湯の水割り

思ったときに思っただけ書く場所です

経験者は語る

新型コロナウイルスは普通に命を攻撃してくる

去年の今日、僕はコロナウイルスに発症して入院していたのだった、そういえば。

当時のぐらぐら苦しい感覚と入院中の時間があったのでその記録が残っている。

発症して1年たったので記録のために残しておこうと思う。

誰のためということではなく、僕が思っていることを記録するためだなあ。

入院前前の記録は思い出し書きだが、入院してからの日記はすべて当時の記録をそのままにしている。 

はっきりいうと滅茶苦茶にしんどい。

今の流行りはデルタ株とかそれ以外みたいだけど、

症状そのものは通ずるものなんだと思う、聞く限りは。

だから気を付けような。

 

 

 

●8月22日(入院マイナス2日目)

この日はいつも通りにゲームをしていた。

スプラトゥーンのフェスか何かで、4人でゲームしていたことを覚えている。

なんか頭が痛くて、ゲーム終わった後はすぐに眠ってしまった気がする。

たしがゲームプレイ中に体温を測っていて、

その時の体温が38.5度だったことを覚えている。

すでに具合が悪い。

その日は薬を飲んで、明日も下がっていなければ病院に行こうとしていた気がする。

 

 

●8月23日(入院マイナス1日目)

朝起きても体調はいまいちだった。

でも発熱は収まっていて、よくある寝すぎた頭痛みたいなのがするだけだった。

一応念には念をで今日はおとなしくすることにした。

だらだら過ごして一日を終える。

寝る前になっても頭の重さは抜けなかった。

明日の朝起きて具合悪ければ病院に行こう。 

 

***

 

深夜に熱くて目が覚めた。

体が熱い。頭が重たい。

トイレに行った帰り、ベッドまで戻れずに壁に激突した。

廊下の壁にバウンドして4回跳ね返ったところで倒れこんだ。

「床が冷たい……」って思っていた。

床が冷たくて落ち着いてしまったので、動くことができなくなってしまった。

ここで寝るわけにもいかないので、なんとかベッドまで、文字通り這い蹲って移動する。

明日は会社を休もう。

 

 

●8月24日(入院1日目)

目が覚めても具合が悪いので、病院に行くことにした。

お金が無いのでコンビニでお金をおろそうとした。

コンビニATMにカードを入れたところまでは覚えているが、そこからは思い出せない。

気が付いたら倒れていたようで、コンビニの床に大の字になっていた。

店員さんに通報してもらい、救急搬送され病院へ。

CTとレントゲンの結果、どうやら小さい肺炎症が出ているらしく、そのため抗原検査へ。

結果、反応は陽性だった。

 

そのあとは施設から連絡があり、諸症状について説明を受けた。

これから症状が治まるまで入院するらしい。

生活物資を補充するために一旦自宅へ。

10日分の着替えなどを用意して、受け入れ病院へ移動した。

そこでも受け入れの後、PCR検査を実施。

やっぱり陽性と言う結果だった。

症状が収まれば二日三日で穏やかにはなるそうだが、しばらくは安静にするより他ないそうだ。

保健所からは罹患情報の公開について確認が来た。

年齢や性別等の公開のしかたについていろいろ決められるらしく、なるべくぼんやりとした形で回答しておいた。

会社には看護師の人がいるので、その人に連絡をしてもらった。

そこ経由で上司にも連絡が入っていて、濃厚接触者の確認とかやっているようだ。 

とりあえず安静になることを祈る。

右手に繋がった管が動きづらい。

 

<追記>

初日は点滴で応急処置という感じで、症状の経過を見守ることになっていた。

病室は完全な個室で、室内に携帯電話が置いてあり、僕が呼び出さない限り原則として誰も入ってこないようになっていた。

食事も部屋前に置くだけで、回収も下膳も僕の仕事だ。引きこもりのやつ。

入ってくるときも、完全防備って感じだった。大変そうだ。

 

 

8月25日(入院2日目)

ちょっと熱が上がっていた。頭がぐらぐらして気持ち悪い。

あと痰が絡む咳をするようになった。

喉に詰まる感じがあったので吐き捨てた。黄色みのある具合悪い時のやつだ。

点滴が終わり採血してもらって結果を得たが、とりあえずは外してよいそうだ。

おかげで久々にシャワーを浴びることができた。

食欲は無いわけではないが、疲れてしまうので朝と昼は食べきれなかった。

味もちゃんと確認できている。

目の疲れがとれない。

肩と腰がいたいので湿布をもらったが、かなり効いている。

シャワーのついでに剥がしてしまったが、明日も痛いときには貼っておこうと思う。

全体的に尿の回数が少ないので心配された。

たぶん、脱水症状が出ているんだろう。僕もそう思う。

点滴打っても尚足りてないのは凄まじいな。

水分は明日も多めに依頼しておこうかな。

 


8月26日(入院3日目)

今日は食欲がある。

なんか頭もスッキリしてる気がするけど実際はあんま熱下がってなかった。

味もちゃんと感じている。

目の疲れが全然とれない。

肩腰の痛みは湿布で解決してきてるので問題なさそう。

お水もたくさんもらった。

ちょっと寝てる間に喉が乾いてしまうみたいだ。

喉の乾きも頭痛も、脱水ぎみなのが影響しているのかもしれない。

滅茶苦茶飲んでいるんだけど体がなかなか水を蓄えてくれていない。

もっとたくさん飲む必要がありそうだ。

午後もひたすら寝ていた…頭の気持ち悪さが抜けない。

長時間画面を見るのも、動く画面を見るのがしんどい。

スクロールがめちゃくちゃしんどい。

熱はまだ変わらず平均はさがってきてるかんじだ。

先生曰くあとしばらく見て回復すれば、9/1には退院ということになるらしい。

扁桃腺が腫れやすいことについて聞かれたが、生まれつきなので喉風邪は引きやすいのだと伝えておいた。

看護師さんからは、薬の投与は続いてしんどいようなら相談しようねといってくれた。

目の痛みもまだ様子見だ。

ご飯は食べれているし味も感じる。弁があんまり出てこないのは気になる。

水をたくさん飲むよあに日田ので、尿なか椅子アは増えた。

まだ頭が重たいので、そこそこにして眠る。早く元気ななりたい。

 

<追記>

この日はめちゃくちゃ頭が痛くて、誤変換がすごく多い。

力が入らないのと焦点が合わなかったのを覚えている。

書きたかったことはあったはずだけど、体力が限界なのでここまでにしている。

 

 


8月27日(入院4日目)

昨日の夜から熱が上がって深夜に解熱剤を飲ませてもらった。

朝、先生から話がありアビガンを服用することに。

所定の手続きを済ませて、投与を開始した。

あとあまりにも熱が上がりすぎるので冷えピタを貼るようにした。

頭に冷たいのがあるだけで気分がスッキリする。

頭の痛さから朝食が食べれなかったが、午後にはましになっていて、熱はあるものの食事もなんとか食べることができた。

でも食べきることはできなかった。

 

先生によると、一度上がってから下がってきてる中で、

こうやってまた上がってくる症状は今までにあんまりなかったらしい。

だから薬で下げにいく方がいいねとのことだった。

併用できる解熱剤も用意してもらった。

喉の晴れは何となく収まっていた。

まだ痛いし、はなしたり飲み食いすると刺激されて咳き込んでしまう。

でも痛みはないし、痰も絡んでは来ない。

目の痛みはずっとなおらない。いつまでも痛いままだ。

朝が眩しすぎて辛いのが苦しい。

味もちゃんと感じられている。

ご飯を食べると少しだけ元気になるので、明日はちゃんとご飯を食べたい。

今日は熱があるのでシャワーは浴びないことにした。踏ん張れないので。

会社に連絡して、この日コンビニに置き去りだった車を回収してもらった。

 


8月28日(入院5日目)

薬を飲んで熱が下がるようになった。

午前中は気楽だったので動画を見て過ごしていた。

昼頃、また熱が上がってきた。

14時に38.0まできて、17時に+8.5になってたので、また解熱剤をもらった。

アイスノンの効果もあって、熱ほどしんどさはなくなってきている。

咳が一度出ると続くようになったのと、深い呼吸をすると噎せてしまうようになった。

痰は絡まないのだが、とにかく腹筋が痛い。

4時間周期くらいで36.5と38.5をいったりきたりしている。

これもコロナの症状なのだろうか?

噎せるの後ひどくなってるのも、回復の証なのだろうか?

どれが正しいのか、危険なのかはわからない。

不安が募っている。

いち早く回復して復帰したい。

だからちゃんと食べて、ちゃんと休もうと思う。

先生と看護師さんの言うことはちゃんと守っているし、きっと治る方向にいるはずだ。

余計な知識を持つよりは、真っ当に病院で過ごすのが一番近道だろう。

がんばれ。

 

<追記>

この日は熱が4時間おきに2度くらい増減して、体がめちゃくちゃにしんどかった記憶がある。

普通に死ねる。

殺す意思を感じる。

高齢者が耐えられないのもよくわかる。

 

 

8月29日(入院6日目)

今日は熱が下がるようになった。36度台が続いている。嬉しいことだ。

頭の気持ち悪さもなくなってきているので、ちゃんと回復していそうな気がする。

食欲もあるし、ごはんはゆっくりながら一通り食べることができた。

入院してから完食出来たのは初めてのことだった。

午前のうちに、久々にシャワーを浴びることができた。

頭とからたがすっきりして気分も良い感じだ。

あと少し油断せずいこう。

喉の違和感が目立つようになってきた。

いつもなにか喉に引っ掛かってるような、気になる感じが続いている。

症状としては話したり食事したり大きく呼吸したり、特に吐くときとかになると咳が出やすい気がする。

一度出ると続くのも特徴だ。

痰は絡まないけど、鼻水っぽいのは出る。きもちわるい。

今日は6日目だからまだ折り返したところだ。あと4日でちゃんと退院したいものだ。

 


8月30日(入院7日目)

退院には10日掛かるのだが、発症から10日数えなので、入院日はすでに10日目だったんだよな。

つまり今日は入院7日目であり、発症から9日目ということだ。

順当に行けば1日の退院となる。

症状は収まっており、熱もだるさもなく、目の痛みやからだの痛み、下痢もなくなった。

咳がまだ出やすいのが気になるが、これも頻度やしんどさはかなり軽減されたように感じている。

喉になにかがある感覚だけがずっとこのままだ。

これが症状なのか、そういうものなのかがわからない。

明日に血液検査をするらしい。

そこの結果を聞いて、明後日に向けた準備をしなければならないな。

会社にも連絡して、車の鍵と、場合によってはPCを調達してもらおう。

 

 

8月31日(入院8日目)

血液検査をうけた。

動脈検査だった。めっちゃくちゃ痛い。

手がしびれてうまく動かない。動脈の注射ってこんなに痛いのか。

結果としてはどれも良くなっていて、尿酸値が副作用で上がっている以外は回復していた。

体調も良く、実際健康みたいなので、明日のPCRで最終判断になりそうだ。

それ以外に今日はめだった症状はなくて元気だった。

よかった。地獄みてーな闘病が終わろうとしている。

 

 

9月1日(入院9日目)

PCR検査をうけた。結果は陽性。

ただし、発症している場合は3週間くらい体にウイルスが残るので、こうなるのは予想できていたことのようだ。

厚生労働省の指針として、発症後10日で感染力は失われるとされているので、そういう意味で退院許可が出た。

症状は失われているし、まともに会話できる脳があるので、僕としては問題ない。

どのみち暫くは在宅なので、このまま退院して自宅療養が良いと思った。

帰りはタクシーを呼んだ。

復帰の手続きを会社と進めないといけないな……。

 

 

9月2日(入院10日目、退院日)

先生と少し話をした。

曰く、陰性確認みたいなことはしなくて良いと言うことになっているそうで、必要なら保健所が対応になるそうだ。

ただ、確認のための検査と言うのは先述の通りやらなくてよいのて、受け入れてくれるかどうかはわからないそうだ。

会社や周囲は「陰性であることを確認せよ」と言ってくるかもしれないが、そういう事情だから退院である。

証明書も出るので、必要なら連絡してくれたらちゃんと説明するよと言ってくれた。

この昨今だからアフターケアのほうが大変そうに思えた。

感染している陽性と症状が無くなった後の陽性とでは意味が違うのだが、こればかりは仕方ない。

 

僕はと言えば、その事情で会社からはしばらく在宅勤務を命じられて、

結局入院期間も合わせて1か月半くらい在宅していた気がする。 

その間の業務は止まっていないので、前にもまして仕事って僕ががんばる必要ないなと思った。

よくできている。

 

 

後日譚 

入院中に咽る話が合ったのだが、退院後もその症状は続いていた。

退院時に、もし咳や熱が続くようならもう一度来るように言われていたので、

 あらためて入院病棟に行って検査を受けた。

結果は陰性。

よってこれは肺へのダメージが残っているのだと説明された。

再度CTを取って、やはり肺炎症状が出ていることを確認した。

肺の治療はもちろん薬を使うのだが、なにより時間とバイタルで回復する以外ないそうなので、

時間をかけて治すことになった。

それに加えて、ここ1か月でCTを受けすぎているので、次の検査では控えるように約束した。

僕はと言えば、実際話し出すと咽てしまうので、まともに発声ができない状態が続いていた。

薬をもらってから徐々に回復し、退院1か月が経つ頃には症状もほぼなくなっていた。

もう1か月薬を飲んで、それでまだ出るようなら追加、もう大丈夫ならここで終了とした。

 

 

 

新型コロナウイルスは体を殺しに来ている。

これはマジの話だ。

入院5日目くらいまでは熱がめちゃくちゃ出るので、

1日ベッドで寝ているだけなのに21時ころにはめちゃくちゃへとへとになっていてぐっすり眠れる。

それだけ体がエネルギーを消費しているということだろう。

日中はずっと寝てるし、夜も寝ているが、それでも体力が追い付かない。

退院後、体重が7kgくらい減っていた。

それだけエネルギーを消費したということだ。

マジに命を狙ってきているのだとよく分かった。

僕の体はよく頑張ったと思う。

それ以上に、病院のサポート体制がすげーやって思う。

 

 

心あたりはあったのか?

とよく聞かれたんだが、これも目立って変わったことはしていない。

直前2週間は越境移動も集合イベントも行ってないし、

いわゆる「普通の生活の範囲」のことしかこなしていない。

スーパーに買い物に行くとか、そういうレベルだ。

発症前日に至っては在宅勤務していたので、そもそも外出していない。

でも発症した。

だからほんとにどこに潜んでいるのかはわからないということだ。

身近などこかでキャリアがいたとして、それが誰かわからないのだ。

だからこそ本質として、「健康でいること」が対策の1番になるのだと思う。

よく食べて、よく寝て、健康な体を保持し続けていれば発症は避けられるだろうし、

発症しても回復するための体になっているはずだ。

僕レベルの田舎ですらこの状態なのだ。

都心部とかはもう周囲全部がキャリアだと思っていいくらいの気持ちで警戒するべきだと思う。

 

 

おわりに

今僕が住んでいる場所も爆発的に感染者が増えている。

最初はまんえんぼの対象ではなかったが、日当たりの感染者増数は対象地域よりずっと高かったし、

そんなこと言ってれば対象になり、果てには緊急事態宣言が出てしまった。

 

 まずいのでは?

 

感染拡大による影響はもう言わずもがなではあるが、これが年単位で続いてくると、

ある程度人の入れ替わりの少ない企業や地域の文化よりも、

常に人が入れ替わる学校や教育の文化継承が絶たれ始める危険がある。

恐ろしい……

 

ただ、楽観するところではないが、罹っても地と環境が整っていれば治せるものだ。

今はその環境が足りなくなるので、罹らない方がよいという話なのだ。

だったら地を鍛えるしかないだろう。

健やかにたくましく生活して心と体を守るしかないんだよな。

 

だからがんばろうな。

どうしても心配で病院や薬局に相談したいならすればいいけど、

そんなときにネットの知識を真にするなよ。プロの判断を信じろ。

我々なんかよりもずっとたくさんのリスクと毎日向き合ってそれで今まで来てる人だぞ。

信じろ。そして守れ。

全員で協力して社会を守るというのはそういうことだと思う。

 

自分と自分以外の健康な精神と肉体を全力で守る、それだけが僕たちにできることだと思う。